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『カーボンナノチューブ量産へ 日本ゼオン』

2015年11月13日

・日本ゼオン徳山工場では11月11日、新設したカーボンナノチューブ製造プラントの竣工式が行われた。カーボンナノチューブは炭素原子が網の目のように結び付いた筒状の炭素物質。同社は産業技術総合研究所が開発した単層カーボンナノチューブを合成する「スーパーグロース法」で、従来の製品より高品質のカーボンナノチューブを量産。年明けから販売を始める。スーパーグロース法のカーボンナノチューブは従来の製品に比べ耐熱性に優れつつ熱伝導率が高く、高強度で表面積が大きいなどの特徴を持つ。スマートフォンやカメラなどの蓄電池、自動車や航空機のボディ補強材料、樹脂製タッチパネル、シリコン代替半導体回路、電気回路など幅広い分野への活用が期待される。プラントは鉄骨造り2階建てで延べ床面積約3800平方メートル。総工費は約38億円。研究施設も兼ね備えており、研究員を含め25人程度の人員が配置される。当初は年間5〜6トンの生産を目指すという。(H27.11.12山口新聞)

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